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Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋のお話✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2021⁄05⁄11(Tue)
  • 08:00

MIROTIC XII 60








60






面白いくらいのド緊張状態。

青ざめた顔を強張らせ、目の前にあるものを見据えてる。

知らない人間が見たらキレてると思うかも。

なにしろタイムカプセルにガンを飛ばしてるんだから。

そして、そんな親父たちをチャンミンが一生懸命落ち着かせてる。

大丈夫。

何度も使ってるけどトラブルは一度もないからって。

これは…ひとりで移動はムリだな。

テミンとカイに介助を頼もう。

オレはチャンミンを連れて行かないとだし。

「テミン、カイ。頼んでいいか?」

「はい」

状況を見てるなら説明は不要。

お願いすれば快い返事が返ってきた。

柔らかい微笑みとともに。

まぁ、当然の反応だよな…。

親父たちの年代からしてみたらタイムトラベルなんて。

一般的ではない代物なんだから。

相当な財産を持っていないと選択肢にも上がらない。

時を超えた旅行なんて。

「行く前にこれ読んで署名して?ルールが書いてあるから」

差し出した書面をなぜかチャンミンが奪っていく。

そして大きな目を左から右へ、上から下へと移動させ、親父たちを見つめた。

「基本的にこっちのものを向こうに、向こうのものをこっちに持ちこまないでってことが難しく書いてあるだけなんで大丈夫です。なにか欲しいものがあったらユノに聞いてください。全部が全部持ち込んじゃダメっていうわけじゃないから」

あ〜…なんか、いい。

この光景。

家族のあるべき姿。

いや、オレの親なんだからオレがやれよってカンジなんだけど。

「大丈夫ですか?書けますか?」

微笑ましい光景だと遠巻きに眺めていたが、さすがにこのままじゃ埒が明かない。

ペンを持ったはいいが震えてうまく書けないらしくて。

たかだか名前なのに。

仕方ないと、ペンを抜き取って代わりにサインした。

このままでは出発もままならないと。

「荷物は着替えくらい?」

問かければ壊れた人形のようにうなずく。

これ、大丈夫か…?

ホテルに残して移動するのが不安になってきた。

先に部屋寄って、スーツ取ってきたほうがいいか?

できればちょっとチャンミンとイチャイチャしたかったが…仕方ない。

ここは我慢しよう。

夜にはふたりきりで過ごせるし。

しかも、それなりのホテルで、グレードもそこそこ。

期待しないワケがない。

なにしろ最近のチャンミンはご機嫌だし、積極的だし。

「なに鼻の下伸ばしてんですか」

「…」

反射的に口元を手のひらで隠してもすでに遅い。

チャンミンに白い目で見られ、肩をすくめた。

バレバレ、だろうな…。

たぶん。

でも、受け入れてくれることも知ってる。

ここ最近で断られたことないし。

なんて楽観視してるととんでもないしっぺ返し食らうんだよな…。

気をつけないと。

もし、そうなったときのショックは計り知れない。

しばらく立ち直れないだろう。

間違いなく。

想像だけでヘコんできたし。

「ユノ?」

勝手に想像して、ヘコんで。

肩を落としてうなだれているとチャンミンの顔がひょっこりと現れた。

「チャンミナ…」

こみ上げた不安をやりすごすこともできずに手を伸ばしていた。

引き寄せて、抱きしめていた。

突き飛ばされるかと思ったが、意外にも腕のなかにチャンミンが収まった。

予想外だ。

もちろんいい意味で。

っていうか、いつの間にか親父もおふくろもいない。

転送室にはオレとチャンミン、ふたりきりになっていた。

「あれ…?」

「…?」

「親父たちは…?」

「もうテミン君たちと先に行ったよ?」

「マジか…」

いつの間に…。

全然、気づかなかった。

だからか。

チャンミンがすんなりと受け入れたのは。

まぁ、そうだよな…。

親父たちが見ているところでチャンミンがハグを許してくれるはずもない。

突き飛ばされるか、足を踏まれるかのどちらか。

浮かれ損だ。

なんて。

ハグさせてくれるなら損ではないな。

明らかに。

「気づかないほど落ち込んでたの?」

「…チャンミナにセックス断られた時を想像したら落ち込んだ」

「は?」

隠しても仕方ないし、適当な言い訳も思いつかないし。

それに、チャンミンはちゃんと答えるまで許してくれない。

誤魔化そうものなら拗ねられるか、怒られるか。

ただ、素直に答えてはみたけどこの答えもヤバいな。

よくてギリギリ、最悪の場合オアズケだ。

「…」

自ら出した行く末にまた落ち込んだ。

チャンミンを直視できないままに。

すると、聞こえてきたため息。

マジで想像した最悪になっちゃう…?

それは…イヤだ。

なんとしても回避したい。

「なんでそんなこと考えてたんです?」

「え?」

「その想像に至った経緯」

「…」

問われて、記憶をたどる。

なんでだっけ…?

懸命に記憶をたどるも拒絶するみたいにつながらない。

記憶の糸が。

「…?」

オレが首を傾げれば、チャンミンもまた同じ速度で首を傾げる。

じっと注がれる視線は答えを待ってる。

しかし、思い出せない。

「なんでだっけ…?」

「僕が聞いたんですけど?」

「…」

どうしよう…。

別の意味で不安になってきた。

「まったく…」

その声にまたヘコんだ。

怒られる。

よくても呆れられる。

「ユノってたまにくだらないこと考えますよね…」

「オレからしたら死活問題だ」

たかがセックス、されどセックス。

オレの唯一の趣味だ。

しかもいまはチャンミン限定。

これは譲れない。

欠かせない。

「バカ。さっさと行きますよ?」

ほぼスルー。

答えはなかったが、怒られなかった。

若干、呆れられた気はするけど。

でも…手はつないでくれてる。

嫌われてはいない。

手を引かれ、カプセルのなかで身を寄せ合う。

扉を閉めて座標軸を確認していると不意にぬくもりが触れた。

唇へ。

なにかなんて、考えるまでもない。

聞くまでもない。

「バカなことを考えるヒマあるなら、新婚旅行とお父さんたちとする旅行のプラン考えてください」

「…」

呼吸を忘れた。

時間が止まった。

チャンミンの紡いだ言葉を理解できずに。

何度も咀嚼して、反芻して、そして噛み締めた。

「ヤバい…」

「え…?」

「鼻血出そう…」

「え!?」

目眩すら感じる。

チャンミンから伝わってくる愛情。

昔はツン90%、デレ10%くらいだったのに、いまじゃ逆転。

オレのこころはさらにチャンミンへ傾倒している。

落ちている。

もはや抜け出せないな…。

まぁ、そもそも抜け出すつもりはないけど。






to be continued.










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東方神起のふたりが大好物❤️
基本トンペンですが、最近はかなり🍓に偏り気味です(笑)

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