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Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋のお話✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2021⁄05⁄04(Tue)
  • 08:00

MIROTIC XII 53








53






約束の社会科見学。

できればオレが手配したかったが、エリックに先を越されてしまった。

いや、ありがたいんだけどさ。

やらなければならないことはあるんだけど、目先のことに囚われすぎちゃって全然進まない。

一応、結婚式場はいくつかピックアップしたけど。

旅行プランもある程度考えて、あとはチャンミンにプレゼンテーションするだけだし。

ただ、考えてはいるけどなにも決まってない。

そろそろちゃんと決めないと。

こればかりは勢いでやるわけにはいかないから。

「ユンホさん」

「ん?」

そんなことを考えながら建物を出ようとしたその時だった。

呼びかけられたのは。

「あ…」

振り返ったその先にいたのは、カン特使だった。

突然の登場に驚いたのは言うまでもない。

「10分ほどここで待機いただきたいのですが、お願いできますか?」

「…」

その意味はすぐにわかった。

チャンミンは理解できなかったみたいだけど、オレやテミン、カイはすぐに。

「わかった。テミン、カイ」

「はい」

指示はそれだけ。

すべてを言葉にしなくとも、伝わる。

「ユノ…?」

4人を見送り、不安げにオレを呼ぶチャンミンを引き寄せた。

おとなしく腕の中に収まったチャンミンへと口づけ、微笑む。

「たぶんこれが最後」

「…?」

「すぐ終わるから心配すんな」

ひとり蚊帳の外なのがつまらないんだろう。

唇が尖ってる。

でも、文句を言わないのはきっと理解しているから。

自分の立場を。

「結婚式場さぁ…」

「え?」

「いくつかピックアップしたんだけど、どれにする?」

あからさまだが、これしかない。

家に帰ってしまうとまた欲求が勝ってしまうし、ここなら間違いはない。

チャンミンを腕の中へ閉じこめたまま携帯電話を取り出す。

そして、ピックアップした結婚式場を表示した。

なにもない空間に映像が浮かび上がる。

「どれもメシがうまいらしい」

チャンミンのこだわりそうなところはちゃんと押さえた。

間違いはないはず。

「このなかからとりあえず3つくらいに絞って、見学行こう」

「うんっ」

無邪気な笑顔と元気いっぱいな返事。

つい、キスしていた。

またしても。

それにしても、気持ちの限界はどこにあるんだ…?

そろそろ歯止めかけないとヤバいと思うんだよな…。

このままじゃマジで閉じ込めちゃいそう。

好きすぎるあまりに。

「ユノ、こことかどうです?なんか、雰囲気とかイイ感じなんですけど」

「んじゃ、見に行こう」

「うんっ」

できるならいろんなトコ連れてってやりたいし、いろんなもの見せてやりたいし、退屈なんて感じる暇ないくらい楽しませてやりたいんだけどなぁ…。

まぁ、愉しませてはいると思うけど。

そりゃもう、って言うくらい。

でも…やっぱりさ、それだけじゃダメだろ?

身体の相性がいくら最高でも。

「ユノ?」

「ん?」

「どうかしました?」

「いや…可愛いなぁって見惚れてるだけ」

「…」

いま、幸せか?

なんて聞けないよな…。

まだ。

いつかは聞いてみたいけど。

赤くなった顔を隠すようにうつむいたチャンミンへもう一度口づけ、抱きしめる。

オレはチャンミンさえいてくれればそれでいいけど、チャンミンはそうじゃないだろうし。

いろいろ考えないと。

いや、違う。

考えるだけならいままでと同じだ。

実行していかないと。

これからは。

「とりあえず…オヤジたちの顔合わせの前に見に行っとく?」

「行く!行きます!」

ホント、可愛すぎてどうしよう…。

このまま襲ってしまいたい。

おいしくいただいてしまいたい。

できないけど。

家に帰らないことには。

「予約とか必要ですか?」

「しとくから大丈夫」

明日は…ムリだから、明後日かな?

だって、なぁ?

今夜はもう約束済みだし。

そしたら存分に愉しみたいし。

「ここと…あとは?」

「あとは…」

候補を3つに絞り、それぞれ見学の予約。

1日で見て回るのは大変だから、1日ひとつずつ。

そして、1日は予備日。

明後日から少し忙しくなるが、決めておかないと。

エリックの言葉を借りるわけではないが、時間は無限じゃない。

できることはやっておかないと。

いまのうちに。

「あと、ワインツアーなんだけど…」

「それは車に移動しながらでも大丈夫ですか?」

気づけばイルンが佇んでいた。

変わらぬ様子で。

「あれ…?カンさんは…?」

「戻りました。おふたりによろしくと言伝を預かりました」

「カン特使ってさ…結婚式って招待したら来てくれんの?」

「え…?」

見開かれた瞳。

あまり崩れない表情が、崩れた。

でも、それはすぐにいつもの笑顔へと変わる。

そう教えられているみたいに。

「喜んで出席すると思いますよ?ホントは、もっとおふたりと話したがってましたから」

「オッケー。じゃあ、ふたり分の席、空けとくな?」

またしても目が見開かれた。

先程同様、一瞬。

しかし、その後が違った。

「それ、は…」

「カン特使とお前の席。あの隊長はちょっと勘弁して?」

冗談半分。

そして、イルンは笑った。

幼くも無邪気な笑顔で。

「たぶん…着いてきちゃうと思いますよ?」

「もし来るならちゃんと面倒見ろよ?」

「はい…っ」

とりあえずこれでよし。

勝手に決めちゃったけどチャンミンも嬉しそうだし。

「じゃあ…そのときに。さっさと解決して、新婚気分満喫させろ」

「はい、必ず」

忙しいのはわかっている。

ならばこんなところで油を売っている場合じゃない。

さっさと解決しろって感じだ。

「じゃあ…また」

「あぁ」

「イルン、元気でね?会える日を楽しみにしてるから」

「はい」

いろいろ話したいことはある。

だが、本来であれば関わってはいけないひと。

わかっていながら結婚式に来いって言ってしまったわけなんだけど。

だって、チャンミンが望んでたし。

そこはやっぱり叶えないと。

「チャンミンさん、ユンホさん、お元気で。また…必ず、会いに来ます」

人懐こい笑顔はきっと自前。

作ったものではなく、本物の笑顔。

知り合いから、友人に昇格かな?

たぶん。

「ユノ」

「ん?」

「これ…置いてっちゃって大丈夫かな?」

「…」

イルンが立っていた位置にあったのはオモチャみたいなトランク。

見覚えのあるものだ。

「ダメ、だろうな…」

でも、確信犯だ。

間違いなく。

ハンディメディカルキットにトランクまで失くしたなんて言ったら減給ものじゃないか?

大丈夫なのか?

まぁ、心配したところで連絡する術はない。

ゆえに預かるだけ。

それしかない。

とりあえず取り残されたそれをつまみ上げて、ポケットに押し込んだ。

「行くぞ?」

「うん」

手を差し出せば、自然と重なり合う。

そして、歩き出した。






to be continued.










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珠響(たまゆら)

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