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Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋のお話✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2021⁄05⁄02(Sun)
  • 08:00

MIROTIC XII 51








51






チャンミンの悪いクセだ。

考えすぎるのは。

まぁ、気持ちがわからないわけではないけど。

だって、直接ではないにしろ、不可抗力にしろ、ひとを殺してしまったのだから。

しかも、知人の家族を。

そのショックは計り知れない。

でも、今回のことに関して言えばチャンミンに落ち度はない。

問題なのはそれを拾った人物であり、修復した人物であり、放った人物であり、悪用した人物。

チャンミンはそのどれにも当てはまらない。

事実、それを止めたわけだし。

それでもまだチャンミンを責めると言うなら、オレは全力で阻止する。

どんな手段を用いても。

まぁ、その必要はなさそうだけど。

最初はドキっとしたけど。

チャンミンになにかしようとしているんじゃないかと。

とりあえずそれも杞憂に終わったみたいだし、あとは落ち込むチャンミンをどうにかするだけ。

社会科見学が始まればすぐにテンションは上がるだろうが。

でも、できればオレがどうにかしたい。

なにかに頼るではなく。

「チャンミンさん」

「…」

「ホントにすみませんでした。そして、ありがとうございました」

「ぼ、僕は、なにも…」

ホントにチャンミンは…。

一度落ち込むと、考え込むと、たちが悪いんだ。

マジで。

迷惑レベル。

全部悪い方へ考えてしまう。

「ユンホさん」

「…?」

突然呼びかけられ、驚いた。

まさか声をかけられるとは思ってなかったから。

このタイミングで。

「いろいろと失礼なことをしてしまい、申し訳ありません。数々の非礼、お詫びします」

「いや…まぁ…仕方ねぇんじゃねーの?腹は立つけど」

そこはどうしようもない。

だって、なぁ…?

完全に陥れられたわけだし、まんまとやられたわけだし。

一応、そういうのを生業としている以上、プライドというものがある。

特に記憶を奪われたこと。

そして、目の前でチャンミンをさらわれたことは忘れたくても忘れられない。 

人生において最大の汚点だ。

だからこそ、頑張ろうと思う。

もっと。

付け入る隙がないくらいの人間になりたいと。

その道のりはとてつもなく険しく、果てしなく長いだろうけど。

「お詫び、と言ってはなんですけど…これを」

「…?」

差し出されたのは見たことのない機械。

眉をひそめ、首を傾げた。

「こ、これ!?」

反応を示したのはチャンミンだった。

いまのいままでうなだれていたのがウソのよう。

目が輝いている。

っていうか、チャンミンは知ってんのか?

「ポータブルメディカルキットです」

「は…?」

理解できないまま、イルンが持っていたそれはチャンミンの手のなかに。

っていうか、大丈夫なのか?

いや、ヤバいよな?

ポータブルメディカルキットって…。

名前の通りだよな?

あのメディカルキットのポータブルバージョン。

つまりは進化系。

「必要、じゃなかったですか?」

「そりゃ必要だけど…ホントにいいのか?大丈夫なのか?」

「僕は支給品を紛失。始末書を書けばいいだけです」

確かに手順としてはその通り。

でも、それで済ましていいものなのかどうかと言うと…ダメだと思う。

そんなこと考えながらも受け取るんだけど。

だって、これあったらメチャクチャ便利じゃん。

やり放題じゃん。

いつでも、どこでも。

くれるって言うなら…欲しい。

喉から手が出るほど。

「でも、見つからないようにしてくださいね?さすがに見つかったらマズいので」

「了解。っていうか…」

キライじゃない。

こういう、バカなヤツは。

「いい性格してんな?」

「ユンホさんには敵いませんけどね」

「は?オレ?」

「数々の伝説、いまもかたりつがれてますよ?」

いったいどんな…?

嫌な予感しかしない。

「内緒です」

「…」

さらに嫌な予感。

言動に気をつけよう。

とはいえ、実行できるかは謎。

なにしろ気づくと口走ってるし、行動してるし。

「これ、ホントにもらっていいんですか?大丈夫ですか?」

「はい」

喜びすぎだろ…。

まぁ、オレとしてもありがたいけど。

メディカルキットを買う必要はなくなったし、置き場所に困らないし。

「これ、スゴいんですよ!ホントにあの大きなメディカルキットと同じ効果が得られるんです!」

すげぇ力説してる。

一応、その場にいたからなんとなくは知っている。

動かなかったけど、ひとりでは動けなかったチャンミンが歩き出すのを見てたし。

ただ、頭を持ち上げられなかったからなにがどうなったのかまでは見えなかったが。

「じゃあ…これでやり放題…っ」

もろに肘が鳩尾に…。

一瞬、呼吸が止まったし。

「分解したい…っ」

それはマズい。

咄嗟にハンディメディカルキットを取り上げてポケットへと押し込んだ。

「あ…」

「もうちょっと我慢しろ」

本物はもうすぐ見れる。

その製造過程も。

ただ、いま渡されたものよりはだいぶ古い型にはなるけど。

「分解しないから見せて?」

疑わしい…。

でも、拒否もできない。

かわいい顔でおねだりされたら、オレに勝ち目はないんだ。

仕方ないとポケットにしまったそれをもう一度取り出し、渡した。

「こんなに小さいのに同じ機能なんてスゴイよね…」

その通りだ。

いまのあの大きな機械にはいったい何が詰まってるんだ?

無駄なものばかりじゃないのか?

そう思ってしまうのは致し方ないと思う。

人間である以上。

しかし、それ以上に気になるのが、気に食わないのが、チャンミンを元気にしたのがオレじゃないってこと。

腹立つなぁ…。

なんて。

「イルン」

「はい」

「このボタンはなに?使い方は?」

そんなオレを他所に使い方講座。

ホント、面白くねぇ。

でも、文句も言えないし、代わることもできない。

だって、使い方がわからないんだから。

しかし…ちょっと腹立つ。

チャンミンになにか教えるのはオレの役目なのに…。

しかもくっつきすぎだ。

警戒心なさすぎだ。

もう少し気をつけろ。

いくら結婚したってトンビがいなくなるわけではないんだ。

バカはどこにでもいる。

コイツは大丈夫なんて思ったりしねぇぞ。

オレは。

だから、とりあえず抱きしめた。

引き寄せた。

「邪魔しないでください」

冷たくあしらわれても負けないし。

チャンミンの隣はオレの場所。

誰にも譲らねぇし。






to be continued.










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珠響(たまゆら)

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基本トンペンですが、最近はかなり🍓に偏り気味です(笑)

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