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Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋のお話✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2021⁄01⁄12(Tue)
  • 08:00

MIROTIC XI 53








53






資料を早く読まなければと、夢中になりすぎた。

いや、違う。

気になってしまったんだ。

正確には、ずっと気になっていた。

RATと呼ばれるウイルスが、いったいどんなことをしているのか。

その答えが目の前にある。

夢中で読んだ。

大事な食事さえおろそかになってしまうほど。

僕の悪いクセだ。

なにかに夢中になると、他のことが目に入らなくなってしまうんだ。

いつもそう。

今回も例にもれず。

読み終えて顔を上げればテーブルの上はすでに片付いており、真後ろにはユノ。

しかも、ユノとミノとドンヘがなんか攻防を繰り広げている。

なぜかはわからないけど。

いろいろかことが。

「ユ、ユノ…」

「ん?どうした?」

器用だ…。

攻防しながらちゃんと受け答えしてる。

まるで頭と身体が別物みたいに。

「おさら…」

「あ~…それな」

「…?」

「片付けようとしたらシウォンさんと隊長が…。ちゃんとやろうとしたんだぞ?」

勘違いされては困る。

そんな理不尽な理由で怒られるのはイヤだ。

オレがやろうとしたら、奪われた。

ちゃんと理解してほしい。

そこは。

そこだけは。

「すみません。ありがとうございます」

オレの腕のなかでペコペコと。

この状況は、いいのか?

問題ないのか?

許容範囲なのか?

文句は言わないってことはそういうことだよな?

見られてるけど、これは問題ないと…。

まぁ、いいか。

理由はわからないけど拒否されないなら。

できれば殴られたくないし。

蹴られたくないし。

痛いのはキライだし。

「で、なにかわかったか?」

「はい。推測が正しいかもしれないということが」

「は?」

みんなの頭の上にクエスチョンマークが見える。

「RATはおそらくAIが作ったウイルスです」

「え…?」

「そして、いまも進化してる」

推測とは言ってみたが、確信があった。

言いきらなかったのは確たる証拠がなかったから。

でも、確信している。

「この前があるはずです」

「そんな、まさか…」

「でも、可能性はある。だって、現にRATは形を変えてる」

ミノの顔つきが変わっていた。

完全に。

そしてシウォンは蒼白に。

とんでもないことを口にしているのはわかっている。

もしもホントなら、とんでもないことだ。

コンピューターウイルスが進化するなんて。

あってはならない。

なぜなら、それはつまりどんなセキュリティシステムも意味をなさないということだから。

では、なぜ僕のシステムが対抗できるのか。

答えはひとつしかない。

「もしかして…だから、チャンミニひょんのシステムが…」

ミノの言葉にうなずいた。

ウイルスが進化する。

ならば、対抗すべき手段もまた進化しなければならない。

「AIはスゴいシステムなんです。ただ、使うひと次第だけど…」

AIが悪いわけではない。

使うひとが良くもするし悪くもする。

便利なものを排除する。

その決定は生半可ではなかったはず。

でも、そうした理由は…?

決断せざるを得ない理由がそこにはあったはず。

そして、いまそれが悪用されている。

悲しいことに。

こんなにも素晴らしいものが…。

「もしも、AIが利用されているのなら…ひとつ、思い当たることが…」

蒼白になりながらもシウォンが口を開いた。

「グラウンド・ゼロに…残っているひとたちがいるんです」

「…?」

またよくわからない単語が出てきた。

グラウンド・ゼロ?

爆心地という意味合いでいいのかな?

「まさか…あんなとこ、人間が住める場所じゃねぇだろ?」

信じられない。

声も、表情もそう語っていた。

エリックが動揺しているのを見るのは初めてかも。

「ユノ、グラウンド・ゼロってなんですか?」

「捨てられた街だよ」

「え?」

「そのまんま、爆心地。なんにも残ってないって言われてる。世間一般では」

最後の一言が気になった。

そこに答えがある気がして。

「そこ、行けますか?」

「…」

答えは沈黙だった。

時に沈黙とは雄弁だ。

「ヘリをチャーターすれば、行ける」

「政府の許可がいるけどね」

胸に芽生えた希望が、一気に失墜した。

だって、いまや政府が敵かもしれないのだから。

いったいどうしたら…?

解決への道筋が見えたかと思ったら、その道はイバラの道。

簡単には進ませてくれないみたいだ。

「そこに手がかりがあるって保証は?」

「ありません。でも…」

「グランド・ゼロにはAIのプロフェッショナルがいる。そういうウワサがあるんです」

「ウワサ?」

どの程度信憑性のあるウワサなのか。

行く価値はあるのか。

なにしろ、かなりリスクがある。

許可を取ってまで行って、なにもなかったという報告はできないだろうし。

もはや話にはついていけなくて、聞く専門。

シウォンとエリックだけで話し合いが続いており、僕たちはただその行く末を見つめていた。

「なぁ、チャンミナ」

「…?」

「そのAIってヤツはどんだけ万能なんだ?」

「万能ではないです」

どう説明したらいいのだろうか…。

言葉にするのはなかなかにむずかしい。

「えっと…知的な情報処理システムなんですけど…」

「…?」

「データを入力することで学んでもらって、そこから推測してもらうんです」

「ん~…わかんねぇな」

だよね…。

これで理解できたらスゴいよ。

もはや天才だよ。

「チャンミニひょん、それってさ…」

「…?」

「たとえばRATが原因の事故とかを全部データにして食わせれば、予測できるってこと?」

「理論上は可能です」

基本的には。

現にいま、僕が作っているシステムはその基盤となる。

確認されているウイルスをすべて覚えさせて、その対策を自ら考案し、実行する。

つまり、どんなウイルスにも対応できる万能なセキュリティシステムになるはず。

まだ実用化されてないからわからないけど。

でも、たぶんできるはず。

だからこそユノの時代でRATに対抗できている。

僕は、そう推測している。

かなりの自信を持って。






to be continued.










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珠響(たまゆら)

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