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Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋のお話✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2020⁄10⁄17(Sat)
  • 08:00

泳げない魚 55

泳げない魚







55






手を繋いで合流し、とりあえずテントの設置。

石ころとかをどかしてできるだけ平らにし、組み立てた。

組み立てたと言えば聞こえはいいが、いまのテントはほとんどやることはない。

骨を通すくらいで。

あと、虫除けを入り口に吊るしたくらい?

なので、あっという間に完成。

屋根として出張った部分にイスを設置したらもはや寛ぐだけ。

「ユノ、何か飲む?」

「コーラ」

「はい」

クーラーボックスの中からペットボトルのコーラを1本。

差し出してくれたチャンミンの手ごと引き寄せた。

「あ…っ」

倒れ込んできたチャンミンを抱き止めて、膝の上に座らせて。

逃げられないように腰をホールドして、また唇を寄せた。

逃げないとわかっていながら。

チャンミンはほとんど受け入れてくれると知っているから。

「ユノ、コーラは?」

「充電の方が先」

車内でふたりきりだったけど、運転しなければならないから何もできない。

できることと言えば手を繋ぐことだけ。

隣にいるのに抱き締めることもできないなんて拷問でしかない。

とはいえ、電車やバスもイヤだ。

不特定多数にチャンミンを晒すなんて。

こんな美人だぞ?

絶対おかずにしているヤツだっているはず。

恋人を差し出すような真似、誰がするか。

「だ、だからユノは充電式じゃありません…っ」

そんなこと言いながらも逃げる素振りはない。

それどころか身を委ねてくれている。

「心の充電」

「それなら…わかる気がします…」

思いがけず得られた同意。

つまり、こうしていることでチャンミンもまた癒されているということ。

「ちょっと充電したら…トマト、冷やしに行こうか?」

「うん」

あわよくば水遊びだな。

天気はよく、少し暑いくらい。

特に日向は。

タオルと念のため、着替えを持っていかないと。

まぁ、水遊びと言っても足を浸すくらいがいいとこだろうけど。

それから10分ほど、折り重なるようにして休んだ。

都合のいいことに誰もこないし、誰の目にもつかないし。

このテントにして正解だ。

元は虫対策で選んだんだけど。

「ユノ」

「ん…?」

まるで部屋にいるかのよう。

甘えるような呼び掛けにまぶたを開けば大きな瞳が物欲しげにオレを見つめてる。

よく見る表情だ。

望んでいるだろうものを与えれば、甘い吐息がこぼれた。

「好き…」

唐突な告白に面食らい、込み上げる喜びに衝動が後押しされる。

離れたばかりの唇を塞いで、貪った。

「ん…っ」

すがるようにチャンミンの手がシャツをつかんだところで、もしかしてと思い至った。

「物足りなかった?」

さっき交わしたのは挨拶のような触れるだけのキス。

欲していたのはチャンミンで、その通りに行動したはず。

でも、さらに煽るような言葉を囁いた理由は?

オレの勝手な憶測。

単なる妄想かもしれない。

しかし、可能性は低くない。

まだ余韻を引きずりながらも、濡れた唇を尖らせる。

ふてくされた子どものように。

可愛すぎだろう。

っていうか、大当たり?

家なら押し倒してる。

間違いなく。

できることならいますぐ抱きたいけど、さすがに…な?

まだ昼間だし。

到着したばかりだし。

とりあえずはキャンプ気分を味合わせてあげないと。

そのあとは…なるようになる。

気が向くまま、赴くまま。

いま考えたところで仕方がない。

「チャンミナ、もっと言っていいんだからな?」

「…?」

「して欲しいこと、したいこと。思ってること、感じたこと。なんでもいいからチャンミナの言葉で教えて?」

いつもチャンミンは受け身な気がする。

発信することがほとんどない。

大体オレがなにかを言い出して、何かをするという流れ。

したいことがないわけではないと思うんだ。

言うなれば、我慢しているような。

だから、さっきみたいなのでもいいから、教えて欲しい。

できればもう少し分かりやすく。

「いまは?何がしたい?」

困り顔のチャンミンにそう問いかけた。

頬を包むように触れながら。

「キス、したいです…」

まだ足りなかったみたいだ。

可愛いおねだりを叶えるべく唇を寄せた。

啄むように何とも、じゃれるみたいに。

するとだんだんと可愛らしい笑い声が聞こえてくる。

「足りたか?」

「全然足りません」

完全に遊んでる。

でも、いまはそれくらいでいい。

言うことが大事なんだ。

我慢する必要はないんだと、理解してもらわないと。

そのためには、叶える。

言えば叶うという方程式をチャンミンに植え付けて、自然とできるように。

それが理想。

理想に近づけるために頑張らないと。

「ユノ、好き。大好き」

「オレも愛してるよ」

そんなありふれた言葉でしか想いを伝えられないことが歯がゆい。

でも、それ以外に適当な言葉もない。

「ユノ」

「ん?どうした?」

「トマト冷やしに行こう?」

どうやら満たされたみたいだ。

オレとしてはもう少ししっぽりしていたかったが、仕方ない。

それに、キリがない。

あともう少し、あとちょっとって。

「冷やして、丸かじりしたい」

「うまそうだな」

ただでさえおいしそうなトマトだった。

冷やさずに食べても絶対にうまいだろう。

でも、冷やしたい。

そのほうが絶対にうまいし。

「よし」

腕を緩めればゆっくりと離れていく。

でも、手は繋がっていた。

足で反動をつけるように立ち上がって、連なるようにしてテントを出た。

バーベキュー専用エリアへ無造作に置かれていたトマトを手に持ち、沢のほうへ。

管理は行き届いているようで、ちゃんと道が整理されていた。

「木陰は涼しいです」

「な?コンクリートに囲まれてるとあんなに暑いのに」

ホント、心地好い。

市街地の便利さを捨てることはできないが、たまにはこういうのも必要だ。

定期的に旅行を計画していこう。

今度はふたりでゆっくり過ごせるところがいい。

みんなでワイワイガヤガヤというのもいいが、たまにでいいかな?

それよりチャンミンと過ごす時間だ。

オレにとって大事なのは。

「ん…?」

ふと、聞こえてきた賑やかな声。

下を覗き込めば、川で子どものようにはしゃぐ顔馴染みのヤツがいた。

どうやらバッティングしてしまったらしい。

まぁ…仕方ない。

少し距離をとって、チャンミンとのんびり過ごそう。

トマトを冷やしながら…。






to be continued.










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珠響(たまゆら)

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東方神起のふたりが大好物❤️
基本トンペンですが、最近はかなり🍓に偏り気味です(笑)

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