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Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋のお話✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2020⁄10⁄16(Fri)
  • 08:00

泳げない魚 54

泳げない魚







54






インターチェンジを下りて一般道を進み、近くのスーパーマーケットへ。

名前も知らない、個人のマーケットだ。

でも、おかげで産直のおいしそうな野菜が盛りだくさんだ。

しかも、安い。

おかげで予定よりも野菜が多くなってしまった。

だって、どれもうまそうだったんだ。

「全部食えるかな…」

「余ったら持って帰ります」

確かに。

それで問題解決だ。

でも…さすがに多過ぎだよな。

予定してたものはいいとして、ほうれん草やらレンコンやらインゲンやら。

しまいには鮭まで。

どれも間違いなくバターに合う。

合わせて塩や胡椒、それにアルミホイル。

豪華なバーベキューになりそうだ。

「このトマト、絶対おいしいですっ」

「だな」

なぜかカゴに入れられていたトマト。

オレに入れた記憶がないということは間違いなくチャンミンが入れたわけで、食べたかったのだろう。

ホントにうまそうだし。

真っ赤で、完熟していて、甘そう。

近くに川があるはずだから、冷水で冷やさばさぞかしうまいだろう。

「もう買い忘れはないか?」

「うん」

楽しそうだ。

初めてのキャンプだからというのもあるが、1番は仕入れたばかりの食材だな。

チャンミンの嗜好からすると。

「じゃあ、行くぞ?」

うなずいたのを確認し、発車させた。

窓を開けて自然の風を感じながら、意図してゆっくりと。

景色を堪能するように。

「緑がいっぱい」

「まだこういうとこもあるんだな?」

人間というのはどうしても便利さを求めてしまう。

自然に身を置くと安心するクセに。

たまに来るくらいがちょうどいいのだと。

オレもそのひとり。

やはり市街地の方が生活はしやすいから。

「たまに来るか…」

「うんっ」

時々だからいい。

居住を考えるのはやはり違う。

ほとんどの人間がそうだと思うが。

「チャンミナ、そろそろ窓閉めとけよ?」

「え?」

「虫入ってきたら大変だろ?」

自然の風を感じていたいところだが、緑濃くなってきたことで問題が出てくる。

さすがに運転中はどうしてやることもできないし。

オレの言葉を受けて慌てて窓を閉めたチャンミンが、大きな目をキョロキョロさせた。

入ってきていないか確認するように。

「大丈夫だよ」

一応気を付けてはいた。

虫が入ってきてないことも確認済み。

オレの言葉に安心したようで、笑顔がこぼれた。

「着いたらまずは虫除けスプレーな?」

「うん」

いろいろ準備はしてきた。

どれがどの程度効果を上げるかはわからないがないよりはマシなはず。

テントに吊るして使うヤツも買ってきたし。

できればあんまりいないといいんだけどなぁ…。

虫。

うじゃうじゃしてたら楽しめなくなる。

チャンミンもだし、オレも。

最悪、日帰りするはめになりそう。

バーベキューだけして。

それは…避けたい。

せっかくここまで来たんだから。

ゆえにできる限りの準備をしてきたんだけど。

「あ…」

「ん?どうした?」

「キャンプ場の看板ありました!」

チャンミンの指差した先には案内板がひとつ。

あと3キロほどらしい。

車ならあっという間の距離だ。

つまり、ふたりきりでいられるのもあとわずか。

しばらくオアズケになる。

まぁ、誰が見てようと、誰がいようと、なんと言われようと、チャンミンの隣に居続けるけど。

「チャンミナ」

「…?」

「オレから離れるなよ?」

「うん」

とりあえず釘は刺しておかないと。

何かあったらイヤだし。

いろんな意味で。

予想通りあっという間に目的地へと到着し、車を止め、シートベルトを外そうとしているチャンミンへと口づけた。

「ん…っ」

「3時間が限界だな」

「え…?」

寝ていれば大丈夫だが、起きているときは無理だ。

ましてや隣にいる状態では。

きょとんとするチャンミンにもう一度口づけ、そっと微笑んだ。

「よし、行くぞ?」

「う、うんっ」

降り立つなりまずは虫除けスプレー。

それからドンヘへと電話をかけた。

「着いたから荷物取り来て?」

さすがにふたりで運べる量ではない。

そもそもチャンミンに荷物運びなんてさせたくないし。

応じる声を聞くなり通話を終え、携帯電話をポケットへ。

車から荷物を下ろそうとしているチャンミンの手を引いた。

「ユノ?」

「いま人手呼んだから大丈夫」

告げると同時に慌ただしい足音と賑やかな声が聞こえてきた。

「いえ~い!いっちば~んっ」

「クソっ!」

「今度、昼飯奢りな~」

どうやらこの短時間に賭けをしていたらしい。

おそらく、ここへの到着を競って。

「よ、ユノ!」

「肉とその他もろもろ買ってきたぞ」

「さんきゅ~…って、おい!野菜なんさ頼んでねーぞ!」

「肉ばっか食ってブタになるつもりか?」

正直、オレだってさほど野菜はいらないと思っていたし、必要ないと思っていた。

ついさっきまでは。

でも、バター焼きは絶対にうまい。

いまはなんだかんだ言っているが、ドンヘも食べることになるだろう。

「みんな野菜嫌いですか?」

「嫌いっていうか、肉に飢えてるだけだろ」

「…?」

年頃になれば大体そんなもんだ。

でも、チャンミンには理解できないようで首をかしげている。

小さく。

可愛らしく。

だから、そっと口づけた。

「他所は他所、うちはうち。な?」

基本的にはアイツラと同じ部類。

でも、オレはあくまでもチャンミンの味方。

例外はない。

嗜好だって変えてやる。

それに、ほとんどこだわりもないし。

「行こう?」

「うん」

余計なことなど考えなくていい。

いまはとにかく楽しまないと。

「あ、あれ…?荷物…」

「もう、とっくに全部はけたぞ?」

スーパーマーケットで仕入れたものならすべてドンヘたちに拐われていった。

残されたのはオレたちの荷物だけ。

そして、その荷物はもうオレの手の中。

チャンミンが持つものは何もない。

いや…ひとつだけあるな。

「チャンミナ」

動揺しているチャンミンへと向かって手を差し出した。

「ちゃんと持ってろよ」

そう言葉を添えて。

バカなみたいなやり取りだが、チャンミンは好きなはず。

こういうの。

案の定、笑顔が浮かんだ。

「チャンミナの荷物はこれだけ」

冗談半分でそう告げるなり、ぎゅっと握られた。

両手で。

「宝物だよ」

「…」

思いがけない切り返しに破顔した。

まさかの言葉だ。

それだけで舞い上がってしまう。

単純なヤツだ。

きっとそれがひとを好きになるということなんだろうけど。






to be continued.










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珠響(たまゆら)

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