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Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋のお話✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2020⁄09⁄16(Wed)
  • 08:00

泳げない魚 24

泳げない魚







24






ユノとドンヘのやり取りは、おもしろい。

ケンカしているようで、していない。

おそらく土台に確かな信頼関係が存在しているから。

このひとなら大丈夫、と。

僕も、いつかそうなれるかな…。

いきなりユノは無理だから、キュヒョンかな?

それともミノかな?

ヒチョルはなんとなく違う気がするし、シウォンはもっと違うし。

でも、やっぱりユノと仲良くなりたい。

もっと。

そして、僕が仲良くなりたいひとはいま大勢に囲まれている。

いつもとは違う顔つきで、鋭い眼差しで、重力を感じさせない動きで。

全身はもちろん、その指先に至るまで計算されたようなその動き。

ダンスとかそういうもの正直わからない。

興味を抱いたこともない。

でも、気づけば見入っていた。

まばたきすら忘れて。

呼吸も忘れて。

「チャンミン?」

少し息を切らし、こぼれる汗をぬぐいながらやってきたユノを呆然と見つめていた。

なんか、現実には思えなくて。

言うなれば、テレビでも見ているかのような。

「どうした?」

「あ…」

膝に手を当てるようにして目線を下げ、覗き込まれていた。

目の前には整った顔。

そして切れ長の瞳。

「す、すみません…」

直視できなくて、思わず顔を背けた。

うつ向いた。

なのに、ユノがさらに追いかけてくる。

膝を抱えるようにしゃがみこんで、僕をのぞきこんで。

「顔、真っ赤」

「…っ」

言われると余計に恥ずかしくなる。

だって、完全に見惚れてた。

「カッコよかった?」

その問いかけにうなずくのが精一杯だ。

なのに、ユノはくすくすと声をたてて笑う。

揶揄するように。

「可愛すぎ」

言われるなり抱きしめられた。

そのぬくもりと力強さに心が落ち着きを取り戻していく。

「チャンミンもやってみない?」

その誘いに、うなずいていた。

無意識に。

できるわけがないのに。

しかし、後悔したときすでに手を引かれていた。

「あ、あの…」

「うん?」

僕には無理だと言えばいいだけなのに、言えない。

ユノの爽やかな笑顔に無言で押しきられた。

それから、なぜかユノの個人レッスン。

完全マンツーマン。

しかし、僕にできるはずもない。

動きを覚えることはできても、身体が動かないのだから。

なのに、体力だけは奪われていく。

1時間もすればぐったりだ。

「チャンミンは体力ないな~」

そんなことはわかりきっている。

生まれてこの方、まともに運動したこともない。

あるとすれば体育の授業だけ。

それも高校を卒業してしまえばなくなる。

おかげで体力はなくなる一方だ。

「でも、覚えるのは早いな」

「…」

運動はキライ。

ダンスなんてもっての他。

なのに、なぜだろう。

ユノに少し褒められただけで、もう少し頑張ってみようかと思えてしまう。

センスのかけらもないクセに。

頬を包むように撫でてくれるユノの手に小さくすり寄り、微笑んだ。

笑い方なんか忘れたはずなのに、一度思い出したらこの通り。

無意識に微笑んでいる。

笑っている。

これもユノのおかげだ。

たくさんの感謝を胸に見つめ、異変に気づいた。

「…」

「ユノ…?」

途端、ユノが硬直するように動きを止めた。

かと思えば深く息をつく。

「チャンミン」

「…?」

「いまのは結構ギリギリだぞ?」

「え…?」

どういうことだろう…。

何か変なことをしだろうか?

記憶をたどっても、思い当たることが何もない。

「可愛すぎるってこと」

「…」

ユノと会ってから、よく言われるその単語。

どこが可愛いのかはわからないけれど、ユノに言われるのは嬉しい。

でも、恥ずかしい。

どう反応すればいいのかわからなくて、うつ向くしかなかった。

「確かに可愛い!間違いない!」

忘れてた。

ユノの後ろにドンヘがいたことを。

おそらくユノもそう。

弾かれたように振り返ったかと思えば、当然のように突き飛ばしていた。

「お前は見るなっ」

「なんでだよ!見るくらいいいだろ?」

「ダメに決まってる」

バカ言ってるなと言わんばかり。

おかげで、恥ずかしい気持ちなどどこかに行ってしまった。

「チャンミン、行くぞ」

「え…?」

まだサークル活動途中なんじゃ…?

一曲ダンスして、そのあと僕に教えてくれたけど…。

サークルというのは、そういう感じなのだろうか?

「こら!馬鹿ユノっ」

ドンヘが呼んでいるけど、ユノは聞こえぬフリ。

僕はと言えば、ユノに手を引かれて小走りについていくだけ。

だって、ユノと一緒ならどこでもいいんだ。

僕は。

「いいんですか?」

「今日はいいの」

「明日は?」

「また頑張る」

なんか、子どもみたい。

可愛いと思ってしまった。

自然と。

「いまはチャンミンと過ごす時間のが大切」

「…?」

嬉しいけれど、引っかかる。

もしかしたら考えすぎなのかもしれないけど、なんとなく。

「僕、邪魔しちゃいましたか…?」

「え?」

思ったことをそのまま問いかければ、弾かれたように振り返る。

切れ長の瞳を真ん丸にして、驚きを露に。

「それはない!邪魔とか絶対にないから!」

「…」

ホントかな…?

でも、やっぱり僕が邪魔してしまったような気がする。

せっかくあんなにたくさんのメンバーが集まって活動していたのに…。

「ホントに違うから」

「…」

「いまは特に予定がないから軽く身体動かそうって集まっただけ。元々趣味だし、ルールみたいなものはないんだよ」

「そうなんですか…?」

なんか、僕がイメージしているものと違うんだろうか…。

いや、当たり前か。

僕のイメージは高校の部活。

大学のとは全く違う。

「それに…しょうがないだろ?」

「…?」

「優先順位が変わっちゃったんだから」

首をかしげると同時に引き寄せられた。

当然のように僕はユノの腕のなかに収まっていて、息が触れる距離にユノの顔があった。

「昨日からオレの1番、チャンミンだから」

申し訳ないと思う反面、嬉しい。

ユノの1番になれたことが。

単なるリップサービスかもしれないけれど、それでも僕にとっては…。

「僕も…ユノが、1番…」

もはや肩を並べるものもない。

ユノは特別。

ユノだけが、僕の特別。






to be continued.










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珠響(たまゆら)

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基本トンペンですが、最近はかなり🍓に偏り気味です(笑)

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