FC2ブログ
RSSはこちら

Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋のお話✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2020⁄08⁄02(Sun)
  • 08:00

The Chance of Love II 28

The Chance of Love 01







28






いざ出発。

その時だった。

前方からヘ車が1台、近づいてきたのは。

確認するまでもなくおじさんだ。

車を見ればわかる。

しかし…早いな。

まだ17時を少し過ぎたばかり。

そんなことを考えていると走り出したばかりの車が止まった。

何事かと外を見れば血の気の引いた青い顔をしたおじさんがいた。

手にはケーキを持って、いまにも泣き出しそうな顔で何かを叫んでいる。

こんな時になんだが、防音半端ないな。

何かを言っているのはわかるが、何を言っているのかさっぱりだ。

これでは会話にならないと窓を開ければようやく声が聞こえてきた。

「ど、どこへ行くんだ!?チャンドラのためにおいしいケーキを…」

「ケーキ!」

おそらく昨日の謝罪だろう。

ケーキの詰まった箱をチャンミンが受け取ったことで安堵したのもつかの間、突き落とされてしまった。

「ユノ、もらいました!出発ですっ」

「え?」

「ど、とこへ!?」

「家出です!」

うわ…。

止めの一撃とはまさにこのことだ。

いまにも倒れそう。

っていうか、倒れた。

「チャ、チャンミン…」

さすがにおじさんが不憫だ。

いくらなんでも。

「ミノ、出発です!」

「よろしいのですか?」

「いいんです!僕、ご立腹ですっ」

怒ってる顔も可愛いが…いまはそれどころじゃない。

フォローしないと。

なんとか宥めないと。

それがいまの、オレの役目だ。

「チャンミ…」

「ミノ、出してください!」

しかしとりつく島がない。

「ちょ…っ」

止めようとしたが、チャンミンに阻まれた。

重石のように乗っかられて、動けないように抱きつかれて。

なんで?

どうして?

チャンミンだっておじさんのことが好きなはずだ。

確かに怒る気持ちはわからないではない。

いや、怒りよりも落胆かな?

オレ的には。

まぁ、それはどうでもいい。

いまは。

「パパは僕に構いすぎです。そろそろ子離れが必要です!」

「え?そういう話なの?」

本気で焦ってたら、チャンミンがそんなことを言ってきた。

いつの間に…?

「でも、怒ってるのもホントです!」

腕はほどかれ、膝の上にちょこんと座っているだけ。

止めるならいまのうちだが、まずは話を聞いてからにしようと思い止まった。

とりあえずは。

おじさんは心配だけど、チャンミンのが大事。

ぶっちゃけ。

「僕もパパのことは大好きです。でも、パパのあれは過保護です!僕、もう元気です。モモが頑張ってくれてます」

いろいろ考えてるんだなぁ…。

見てくれは子どもだけど、立派は大人だ。

下手したらオレよりも。

「パパ、僕のこと心配しすぎてママとしょっちゅうケンカしてます」

「え?そうなの?」

確かにほとんどチャンミンのお母さんの姿を見たことがない。

チャンミンの誕生日の時に見るくらいで、普段はどこにいるのかわからないくらい。

「ママ…お暇、しちゃいました」

「は?」

「実家に帰らせていただきますって…」

「マジ?」

それは知らなんだ。

っていうか、ここにきて初耳が満載。

チャンミンのこと、知らなすぎだろう…。

ちょっとヘコんできた。

「でも、いまは地中海満喫中です!」

ギスギスなのかと思いきや、楽しそうだ。

つまり、羽を伸ばしてるということなんだろう。

嫌なことを忘れて。

「時々テレビ電話してます!ユノのことも報告しましたっ」

いつの間に…。

そもそも、おばさんは大丈夫なのか?

ひとり息子なのに、同性の恋人とか。

理解、してくれているんだろうかと不安になる。

「会いたいからそのうち帰るって言ってました!」

「えっと…おばさんは…?」

「喜んでくれてます!」

「そ、そっか…。ならよかった」

とりあえずは一安心。

もしかしたらチャンミンの手前そう言ってるのかもしれないが。

「ユノと買い物行きたいって言ってました!」

「は?なんで?」

「イケメン、連れて歩きたいそうです!」

なんだ?

その理由は…。

っていうか、イケメン?

オレが?

疑問しかない。

「お断りしときました!」

「え?」

オレに確認もなく?

いや、買い物くらい付き合うぞ?

イケメンかどうかはともかく、荷物持ちくらいならできるし。

「ユノは僕のですっ」

「あ~…なるほど」

そういう理屈か。

ならば納得。

「行くなら僕も一緒に行きます!」

「ん」

その方がオレとしても助かる。

チャンミンがいてくれたほうが。

「あ、お話が脱線しちゃいました!」

確かに。

おじさんの話をしていたのに、いつの間にかおばさんの話に。

脱線したというか、派生というか、判断が難しいところではあるけれど。

「えっと…」

「チャンミンはおじさんとおばさんに仲直りしてほしい、ってことだよな?」

「そうです!またみんなで仲良く暮らしたいです!」

「なら、協力するよ」

家族は家族であるべきだ。

できるなら。

やり直せるならば。

うちはもう手遅れだろうけど…。

「ホントですか!?」

「あぁ」

チャンミンの笑顔を守るためなら、最大限の努力をする。

できる限りのことをする。

柔らかな頬を包むように撫でて、キスして。

「約束」

「最強の味方ですっ」

「そうかぁ?」

あんまり役に立たないかも。

なんて。

期待には応えたいけど。

「で、チャンミンのプランではこれからどうするんだ?」

「きっと、ママに電話するはずです!」

「そうなのか?」

連絡は取り合ってるのか?

別居…とは少し違うんだろうか…。

ちょっとしたケンカというか、すれ違いというか…。

そういうこと?

思ってるほど深刻ではないのか?

「パパ、落ち込むと絶対ママに電話するんです」

「ラブラブじゃん」

なのにどうして別居…?

まぁ、オレみたいな若造には理解できないものが大人の世界にはあるんだろう。

おそらく。

「はい!なのにパパが僕ばかり構うからケンカになるんです…」

なるほど。

ちょっとわかってきた。

もしかしたら、って。

とはいえ、どうしたら帰って来てくれるのかはわからないけど。

「だから、これを機に子離れです!」

ヤル気満々。

やっぱり何をしてても可愛い。

こんな可愛いんだから、そりゃ猫可愛がりもしたくなるよな…。

過保護になるのも、仕方ない。

おじさんの気持ちが、ものすごくよくわかる。

どちらかというと、オレはおじさん寄りなんだろうな…。

「…」

怒られないよう、気を付けよう。

同じ轍を踏まないように…。






to be continued.










にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


関連記事
スポンサーサイト



category
The Chance of Love

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2020⁄08⁄02(Sun)
  • 08:20

プロフィール

珠響(たまゆら)

Author:珠響(たまゆら)
東方神起のふたりが大好物❤️
基本トンペンですが、最近はかなり🍓に偏り気味です(笑)

BLOGランキング

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
23位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
1位
サブジャンルランキングを見る>>

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

FC2カウンター