FC2ブログ
RSSはこちら

Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋のお話✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2020⁄07⁄01(Wed)
  • 08:00

With Love 76

With Love01







76






チャンミンが甘やかすから調子に乗ってしまった。

冷ややかな目で見られたり、呆れた表情をされたり、窘められたり。

そういう言動があったならオレも自重しただろうに。

というのは責任転嫁か。

自分のことは自分でどうにかしろって感じだ。

いい大人なんだから。

でも、許容されるなら、嫌われないなら、甘えたい。

今日くらいは。

また明日から頑張るから。

そう心のなかで言い訳しながらひたすら甘えていた。

チャンミンの手料理に舌鼓を打って、一緒にシャワーを浴びて、髪を乾かしてもらって。

ベッドへ雪崩れ込んでもなお。

「ユノ」

「ん…?」

「お話は、また今度にする…?」

その言葉に現実へと引き戻された。

いや、忘れていたワケじゃないんだ。

ただ胸の疼痛とかそういうものに翻弄されているだけで。

そして、ちょっと後悔。

切り出しにくいことだろうに、チャンミンに言わせてしまった。

ダメだな…。

チャンミンのことを優先したいと思いながらも自分のことばかり。

少し、ゆとりを持たないと。

「チャンミナは…知ってた?自分のこと」

「知ってたというか…もしかしたら、って。ヒチョルひょんを見てて、なんとなく似てるところがあって…」

なるほど。

そういうことか…。

考察力に優れているチャンミンならばありえる。

「だから、確証があるわけではないんです。でも…」

「隠しても仕方ないからちゃんと言うな?」

「…はい」

「ヒチョルは、チャンミナがシグマだって言ってた。だから間違いないと思う」

そのあとの言葉は伏せた。

シグマだから奪われたくないなら早く番っとけなんて言われたと知ったら、深読みするに決まってるんだ。

ウソはつきたくないなら、隠せばいい。

それだけのことだ。

「僕…もうひとつ、ユノに言わなければならないことがあります…」

「え…?」

息を吹き掛けたら消えてしまいそうなほどか細い声。

抱き締めていないといなくなってしまいそうで、慌てて腕に力を込めた。

「ホントは…知ってるんです」

「知ってる?何を?」

「お父さんが…犯人だって」

心臓が止めるほどの衝撃。

一瞬、呼吸の仕方すら忘れてしまった。

「そ、それは…」

「お母さんが、僕を助けてくれたんです…」

「チャ、チャンミナ、ちょっと待って?落ち着いて、わかるように話を…」

落ち着かなければいけないのはオレだ。

チャンミンは知ってる?

どういうことだ?

ヒチョルはそんなこと一言も言ってない。

それどころかチャンミンは知らないから犯人探しを諦めろ、と。

なのに、もう知ってるって…?

いったい何がどうなっているんだ?

「僕がシグマの可能性があるとわかって、お父さんが豹変したんです。それで、僕はお母さんの実家に預けられて、それで…」

小刻みに震える身体。

途切れた言葉。

たったひとりでそんなにも重たいものを抱えていたのか…。

気づいてやれなかったことが、悔しい。

もちろん、気づくのが難しいことはわかっている。

それでも気づいてやりたかった。

ささやかな異変に。

かすかなSOSに。

小さな頭を抱え込むように抱きしめ、丸い後頭部を撫でる。

「証拠は、ないんです…。現に、いまも捕まってない。でも、お父さんがやったのは間違いない」

「だから…捕まえたい?」

「…」

予想していた答えが、ない。

あったのは沈黙だった。

絶対に“はい”というわかりやすい返事があると思ったのに…。

「よく、わからなくなっちゃって…」

チャンミンの口からこぼれた言葉にデジャヴを覚えた。

それは覚えのある感情。

もしかしたら、そんな期待が芽吹いた。

「お母さんたちの敵を取ることだけを目標に生きてきたのに、いまは…」

ゆるゆると持ち上がった顔。

そこにあるふたつの瞳は濡れて、宝石のように輝いていた。

「いまは…ユノと、生きたい…」

「…」

胸が締め付けられるようだった。

その言葉がどれほど嬉しいか。

きっと、誰にも理解はできないだろう。

体験できないだろう。

チャンミンがオレだけにくれた幸福だ。

「全部が終わったら、お母さんたちのところへ逝こうって思ってたのに…」

「そんなことさせるかよ」

チャンミンが一時でも死を意識していたことに恐怖を覚えた。

もしかしたら失っていたかもしれない。

チャンミンのいない生活を送っていたかもしれない。

そう考えるだけで…。

「いまは、ユノと一緒に生きることしか頭にないよ」

背中に添えられた手。

伝わってくるぬくもりに安堵した。

ここにいるんだと、妙に実感してしまって。

いま、抱きしめているというのに。

「だから、その…いろいろ考えてて…」

「どんなこと…?」

「これからの、こと?」

「オレはチャンミナと幸せな家庭築くことしか頭にないぞ?っていうか、それ以外は受け付けないからな」

横暴だと言われようが構いやしない。

断固貫き通すぞ。

なのに…。

オレは本気だというのに、なぜ笑う?

冗談だと思っているのか?

それともバカにしているのか?

「僕も、ユノと過ごすことしか頭にないよ」

「なら…これからのことってなんだよ」

「まず、仕事のこと」

「あぁ…」

そういうことか。

っていうか、同じようなこと考えてたんだな…。

そのことに気づいて、嬉しくなった。

なんか、無性に。

「ユノ…この仕事、好きでしょ?」

どう答えるべきか。

そう考えたけど、考える必要はない。

感じたままに伝えれば。

「好きって言うか…やりがいは、感じてる。でも長く続けるのは難しいかな…とも思ってる」

それが正直な思い。

チャンミンだからこそ理解してほしい。

理解が難しいなら、せめて受け止めてほしい。

「僕も、正直に言っていい?」

「あぁ」

隠し事はしたくないし、されたくない。

すべてを共有したい。

そんなことは不可能だとわかってはいるけれど願うのはタダだ。

「ユノがいるからかもしれないけど、僕ももう少し続けたい」

「…ん」

なんとなくだけど、そんな気はしてた。

それに、向いている。

今回もチャンミンがいたからこそ解決したのだから。

スーパービジョンというものがどういうものなのかオレにはわからないけれど、この仕事に適していると…。






to be continued.










にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


関連記事
スポンサーサイト



category
With Love

プロフィール

珠響(たまゆら)

Author:珠響(たまゆら)
東方神起のふたりが大好物❤️
基本トンペンですが、最近はかなり🍓に偏り気味です(笑)

BLOGランキング

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
23位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
2位
サブジャンルランキングを見る>>

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

FC2カウンター