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Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋のお話✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2020⁄01⁄12(Sun)
  • 08:00

The Chance of Love 28

The Chance of Love 01







28






公園に簡易のテーブルセットを広げ、そこにたくさんの料理が並べられていく。

「すげぇ…」

お願いしたサンドイッチはもちろん、フライドチキンや生春巻。

トルティーヤまである。

簡単につまんで食べられるものばかり。

なのに、豪華。

想像以上だ。

「いっぱい作ったから、いっぱい食べてください!」

ホントにたくさんだ。

ふたりしかいないのに食べられるのか…。

それが問題だ。

「手、拭いてください」

差し出されたウェットティッシュ。

ほんと、準備がいい。

気が利くと言うか、なんというか。

知れば知るほどチャンミンがいいと思う。

ついこの間まであんなに嫌われようと努力していたのに。

いや、嫌われるようにではなく、距離をとろうとしてただけか。

苦手なんだと頑張って思い込んで。

「食っていい?」

我慢できそうにもない。

胃をくすぐる香りが漂ってきて。

「はい」

快い返事を受け、手を伸ばす。

まずはサンドイッチだ、と。

今日は昼だからなのかものすごく具が豪華だ。

「うま…っ」

とりあえずと食べたサンドイッチはチキンの照り焼きとキャベツの千切り。

肉も分厚くて、食べごたえがある。

「スープ、ここに置きますね?」

驚いて顔をあげれば水筒を手にカップへと液体を注ぐチャンミンの姿。

オレの前にはもう白い湯気が立ち上るカップが置かれていた。

香りに誘われるまま口へ。

小さく刻まれた野菜と、コンソメの優しい味。

思わずほっこりする。

「チャンミン、ホントに料理うまいな…」

感動。

自分ができないから余計に。

「ユノのお嫁さんになるためにずっと料理習ってます!」

「は?」

お嫁さん…?

いや、確かにそこらの女より可愛いけど、男だぞ?

どんだけ頑張っても嫁にはなれない。

性別上。

「胃袋掴みますっ!」

堪えきれなかった。

気づけば大爆笑。

腹を抱えて、涙を浮かべて、呼吸すらままならないほど笑っていた。

こんなに笑ったのは久しぶりだ。

最近は面倒事をいかに回避し、巻き込まれた場合にはどうやって逃げるか、そればかりを考えていた。

なんて、つまらない人生だろう。

諦めてよかった。

逃げることを。

「ユノ?なんで笑ってるんですか?」

きょとんとした顔を傾けて、不思議そうにそう聞いてくる。

つまりは本気と言うこと。

上等だ。

もう、覚悟はできてるし。

ただ犯罪者になりたくないからもうしばらくはいまのまま。

現状維持しないと。

嫌われないようにというか、呆れられないようにというか、諦められないようにというか。

とにかく好きでいてもらわないと。

失恋なんかしたくないし。

「僕、何か変なこと言いましたか?」

かぶりを振り、落ち着かせようと深呼吸する。

ゆっくりと。

気を抜くと笑いがぶり返してきそうだが、とりあえずは収まった。

「…?」

身を乗り出すようにして頬杖をつき、微笑んだ。

「達成してると思うぞ?」

「え?」

「たぶん」

間違いなく、掴まれた。

胃袋は。

そして心も。

きょとんとするチャンミンへと手を伸ばして、ぐしゃぐしゃと頭を撫でる。

「マジでうまいな…」

時間が止まったように固まってしまったチャンミンをよそに、食事再開。

これ、また食べすぎるパターンだな。

昨日に引き続き。

こんな料理が毎日食べられたらどれだけ幸せだろう…。

「胃袋、掴めてますか…?」

5分ほど経ってようやく聞こえてきた声。

いつもの元気はない。

いまだきょとんとした顔のまま。

「毎日食いたいくらいにな」

濁しても仕方ないし、はぐらかすのもおかしいし。

遠回しにでも言っておけば、失恋する可能性は減るはずだ。

不安の芽は早めに摘んでおかないと。

「ん、これもうまい」

どれもこれもうまいってどういうことだ?

うますぎだろう…。

料理を教わってるって言ったって。

元々のセンスか?

センスなんて言葉で片付けたくないが、そうとしか思えない。

「ユノ…」

「うん?」

「僕がユノのお嫁さんになれる可能性…いま、どれくらいですか…?」

いつもの微笑みはなくて、不安顔。

眉は下がってるし、すがるような視線送ってくるし。

不安のままにはしておけない…よな?

やっぱり。

「や、やっぱりいいです!言わないでください!」

何パーセントと伝えるのがいいか、考えている間に遮られた。

チャンミンでも怖いことがあるんだな…。

なんか、普通だ。

「チャンミン」

「まだまだあるからたくさん食べてください!」

これは…困ったぞ。

拗れさせたくないし、勘違いしたまんまにさせときたくないし。

「飲み物取ってきます!」

「え…?」

宣言したかと思えば脱兎のごとく駆け出していく。

公園の外に止められた車へと向かって。

「…」

とりあえず、誤解をとかないと。

しかし、ここを離れるわけにはいかない。

戻ってきたら捕まえるか。

まずは。

捕まえて、それからだな。

ざっくりとそう決め、サンドイッチを頬張った。

そして、口の中を潤すようにスープを運ぶ。

「お待たせしました!」

持ってきたのは、コーラ。

だけど、いま走ってきたよな…?

ペットボトルを抱えて。

「ユノ、コーラ好きって言ってました」

「よく覚えてるな…」

「もちろんです!」

何事もなかったかのように振る舞うチャンミンを前に、とりつく島もない。

が、ここはちゃんとしておかないと。

「…」

コップを用意するチャンミンの手を取り、引き寄せた。

「わ…っ!?」

バランスを崩したことで自然と転がり込んできた。

その身体を受け止めれば、ちょうどよく膝の上。

何が起こったのかわからないみたいに瞬きを繰り返している。

それがまた可愛いから困った。

果たしてオレは我慢できるのか?

せめて、チャンミンが高校を卒業するまで…。






to be continued.










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