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Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋の処方箋発行中✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2019⁄11⁄19(Tue)
  • 08:00

Singin' in the Rain II 56

Singin in the Rain 1







56






アラームをかけ忘れてて、焦った…。

思い出して飛び起きたのが10時過ぎ。

飛行機へ乗り遅れる夢を見たせいで、心臓がバクバクしてるし…。

これは、二度寝はムリだな。

完全に覚醒してしまった。

でも、疲労感も半端ないから困った。

「はぁ…」

深く息をつき、まだ夢の中にいるチャンミンを見つめ、微笑んだ。

無防備な寝顔だ。

ふっくらした頬を指先でつついてみたり、ぽっかり空いた唇をなぞってみたり。

相当深い眠りのようで、起きる気配はない。

起こすつもりもないけど。

ギリギリまで寝かせてあげたい。

疲れているところに追い討ちをかけてしまった負い目、かな?

たぶん。

無意識だけど。

「…」

眠るつもりはないけど、もう一度横になった。

頬にかかる髪を耳にかけ、閉ざされたまぶたに口づけて。

すると、チャンミンがすり寄ってくる。

まるで猫のように。

抱き締めればふわりと笑顔がこぼれる。

「ゆの…」

「…?」

起きたのかと覗きこんでみたが…どうやら、寝言らしい。

なんか…嬉しいな。

チャンミンにとってそれだけオレは大きな存在だと言われているみたいで。

飽きることなく寝顔を見つめて、気づけばお昼。

そろそろ準備をしないと…。

なにしろ、昨日は荷物をまとめるのも忘れてベッドに行ってしまったし。

起こさぬようそっと腕を引き抜いて立ち上がったその時だった。

寝息が乱れたのは。

「ゆの…?」

振り返れば寝ぼけ眼。

目を擦り、大きなあくびをこぼして。

「悪い。起こしたか?」

問いかければ小さくかぶりを振り、手を伸ばしてくる。

そうなるとオレは当然チャンミンを抱き締めるわけで、ベッドに逆戻りする結果となる。

「とりあえずシャワー浴びような?」

こくりとうなずき、身を委ねる。

すっかり甘えん坊だ。

たまに見せてくれるその姿が可愛くて仕方ない。

こんなチャンミンを見られるのはオレの特権だし。

シャワーを浴び終える頃にはすっかりいつも通りのしっかり者。

テキパキと帰り支度を始めるチャンミンを少し離れたところから見守っていた。

いや、最初はオレがやろうと思ってたんだぞ?

だけど、どうにもオレのやり方が気にくわないようで追いやられてしまった。

手を出すなと、遠回しに言われて…。

だからこうして見守ることしかできない。

「できた!」

服は丁寧に折り畳まれ、トランクの中にきっちり収められた。

来たとき同様に。

拍手とともに口づけを送り、迎えが来るまでの一時を寄り添って過ごす。

帰ったら何をしようかと相談しながら。

他愛もない話をしていればあっという間に約束の時間。

到着の連絡を受けて、駐車場へと向かった。

車へと乗り込んで、窓から見える母国の景色を眺めて。

次はいつ帰ってこれるかな…なんて考えたりして。

「なんか…寂しい」

きっと、チャンミンも同じ事を考えていたんだろう。

やはり、ここが母国なんだ。

「落ち着いたら、帰ってくればいいさ。別に二度と帰ってこれないわけじゃないし」

「うん」

ほとぼりが冷めるまで、少しの辛抱だ。

それに、変装すればある程度は出歩いても大丈夫なんじゃないかなぁ…って。

いまはマスコミが騒いでいるからそうもいかないけど。

「嫌でも来てもらうわよ?」

「え?」

「ゲスト出演してほしいって依頼があったの」

なんだかユナは嬉しそうだ…。

まぁ、依頼があったのならマネージャーとしては嬉しいか…。

「半年後なんだけど、その頃には落ち着いてるでしょ?」

「そう願いたいです」

人の噂も七十五日と言うけど…どうだろう?

落ち着いているかな?

いや、落ち着いてもらわないと困る。

せっかく帰ってきてもホテルに缶詰では。

「とりあえず…問題は空港ね」

「ヤバそうですか?」

「先に空港入りしてくれてるスタッフからの連絡だと、集まってるって」

集まっていないとは思っていない。

問題はその規模だ。

「警備を増やしてもらってるから安心して?降りたら、そのまま真っ直ぐに荷物検査向かって、ラウンジで待機してもらうから」

「はい」

お土産、とか言ってる場合ではないな…。

残念だけど。

「チャンミナ、絶対に手を離すなよ?」

「うん」

少し不安を感じているようだが受け答えはしっかりしている。

ある程度、心構えをしていたのだろう。

それがあるとないとでは大分違ってくるから。

間もなく車は空港へ到着。

同時にマスコミが駆け寄ってくる。

足早に窓口へと向かってチェックインをし、直ぐ様荷物検査へ。

警備を増員してくれたおかげでマスコミもなかなか近づけないみたいだ。

荷物検査手前の本人確認の列に並んでいたその時だった。

突如、現れたその人。

その手に握られていたものが、鈍い光を放つ。

「チャンミナ!」

反射的に駆け出した。

振り返ったチャンミンへと手を伸ばす。

抱き締めると同時に、背中に衝撃が走った。

「…っ」

背中が、熱い。

「ユノさんっ!」

響く悲鳴。

辺りは騒然としていた。

この中で呆然とするその人。

「お前さえいなければ…っ!」

手にはいまだナイフ。

反射的にチャンミンを突き飛ばした。

警備員のいる方へと。

振り返ると同時に、今度は腹部に衝撃が走る。

「…っ!?」

「だ、誰か!」

ユナの声に呆然としていた人々が動き出した。

果敢にも飛び出した人々がその男を取り押さえる。

「なんで…っ」

声を出すと同時に、血反吐が溢れた。

血が、流れていく。

外へと向かって。

「なんで、ですか…っ」

「ユノさん、しゃべらないで!」

「あなたの愛したひとが、命を懸けて守った息子なのにどうして…っ!」

納得ができない。

怒りと、悲しみが竜巻のように渦巻く。

できることなら、殴り飛ばしたい。

けれど、身体が動かない。

もはや立ち上がることもできない。

意識さえも保てない。

「あなたがしてる行為は…っ、あなたの愛するひとを裏切る行為じゃないんですか!?」

精一杯、叫んだ。

それが限界だった。

チャンミンにせめて愛してるともう一度伝えたかったが、それすら叶わずに…。






to be continued.










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