FC2ブログ
RSSはこちら

Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋の処方箋発行中✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2019⁄11⁄06(Wed)
  • 08:00

Singin' in the Rain II 43

Singin in the Rain 1







43






胸が、熱くなる。

ただピアノを聴いているだけなのに。

それこそ、毎日のように聴いているのに。

ずっと聴いていたい、と思うほど。

そして、ずっと見ていたいとも思う。

微笑みながら涙するチャンミンが、あまりにも綺麗で。

目の前で、ファーストアルバムのジャケットがそのまま再現されているみたいだ。

おそらく、ここにいるすべてのひとがそう思っていることだろう。

まるで神々しいものでも見るかのような、その表情が。

嬉しい反面、悔しくもある。

オレだけのものじゃないことが。

なんて。

自分勝手なのもいいとこだ。

チャンミンはオレだけのものではないし、そもそも所有できるようなモノではないのだから。

「…」

音が止み、静寂に包まれた。

誰もが拍手をすることを…いや、まばたきをすることすら忘れている。

静かに立ち上がり、ステージの真ん中で頭を下げたチャンミンへ、ようやく拍手が送られた。

その拍手は鳴り止むことなく、響く。

チャンミンがステージを降りたその後も。

これは…またアンコールに応えないといけないパターンか?

でも…。

「おかえり」

ステージを降りたチャンミンが真っ直ぐにやってきたのはオレの腕の中。

迷うことなく抱き締めた。

「願い、叶った…」

「え?」

「弾き終わったら、ユノに抱き締めてほしいなって…」

なにかと思えばそんなこと。

願わなくたってすぐ叶うのに。

「そんなの、毎日だって叶うぞ?」

「ふふふ…」

楽しそうに笑うチャンミンに、オレもまた笑った。

「じゃあ、毎日叶えて?」

「任せろ」

応じればまた笑顔がこぼれる。

優しく頭を撫で、そっと手を引いた。

こんなところじゃホントに抱き締めることしかできない。

「もう、アンコールはいいですよね?」

一応確認。

ユナがうなずいたのを確認し、控え室へと戻った。

扉を閉めればふたりきり。

我慢することなく、唇を寄せた。

「ユノ…」

どうやらキスしたいと思っていたのはオレだけではないらしい。

甘い声で誘うようにオレを呼ぶチャンミンに微笑み、顎を掬うようにして。

「もっと…」

「これ以上したら我慢できなくなるだろ?」

それ以上を知っているから、物足りなくなってしまう。

どうしても。

男だから、というべきか。

それとも獣だから、というべきか。

「じゃあ、早く帰ろう…?」

チャンミンの言葉に安堵する。

同じ気持ちでいてくれているということに。

甘えるようにオレを見つめるチャンミンを見つめ返し、うなずいた。

今日のスケジュールはこれでおしまい。

ならば長居する必要はない。

有言実行すべく、慌ただしく着替えをすませて荷物をまとめたチャンミンが小走りに戻ってくる。

大きな瞳で、オレより大きいのに上目遣い。

「帰ろう…?」

応じるより先に手を引いた。

気を抜いたら、この場で押し倒してしまいそうだ…。

さすがにそれはできない。

チャンミンを好奇の目に曝したくないし、バッシングの対象となるようなことはしたくないし。

「車回してあるから、乗って待ってて?」

ユナの言葉に頷き、通用口に横付けされた車へと乗り込んだ。

すると、チャンミンが甘えるように膝をまくらに横たわる。

「こうしてれば、見えないよね…?」

あぁ、そうか…。

外にマスコミが群がっていることを、知ってしまったんだ。

どうしようかと悩んでいたが、悩む必要はないらしい。

「スモークも完璧だし、大丈夫だよ」

「…」

小さな手を握って、腹部に顔を押し付けて。

まるで子ども。

でも、それが可愛い。

「早く、ドイツに戻りたい…」

独り言のような呟きだが、オレの耳には届いた。

同時に、タイミングよく現れたユナの耳にも。

「いま調整してるから、もう少し待って?」

驚いたように跳ねたチャンミンに微笑み、頭をなでた。

「聞いてもらってるんだ。難しいかもしれないけど、聞くのはただだろ?」

チャンミンのせいではない。

これはほぼオレのワガママだ。

「ユノ…」

安心したように頭を下ろし、微笑む。

手を握るだけでは足らないようで、今度はしがみついてきた。

腰に腕を巻き付けるようにして。

「ダミーの車用意したから、そちらを先行で出すわ。少し時間をおいて出発するからもうちょっと待っててね?」

「ありがとうございます」

まさかダミーまで用意してくれるとは…。

誠実な会社だ。

ちゃんとチャンミンのことを考えてくれている。

単なる商品として扱っているのではないと、伝わってくる対応だった。

10分ほどは車で待機し、ゆっくりと車は走り出した。

地下駐車場から地上へと向かう螺旋状の坂道を登り、マスコミが詰めかけていた入り口へ。

今朝ほどではないが、何人かのマスコミ。

しかも、ダミーがちゃんと役割を果たしていてくれたみたいで、残っている人々も撤収準備に勤しんでいた。

オレたちの乗った車を見つけ、驚いたような顔をしていたが、もはや撮影機材はない。

その横をオレたちはすり抜けた。

「即席プランにしてはうまくいったわね」

安心したように息をつき、ユナがそう告げる。

むくりと身体を起こしたチャンミンは微笑み、感謝の言葉を告げていた。

「今回のスケジュール調整はちょっと難しいけど、できる限りのことはするから。だから、少し辛抱して?」

「はい」

つまり、しばらくドイツには戻れないということか…。

残念だが仕方ない。

こうなることはわかっていたし。

「一応、この件が収まるまではおとなしくしてましょ?」

「おとなしくしていられるスケジュールなんですか?」

念のため、そう問いかけた。

確認の意味合いもあって。

「これからの予定は話し合って決めようと思ってたの。だからこっちでのスケジュールをこなして、打ち合わせはまたテレビ電話ね」

タイミングがよかった、と言うべきかな…?

とりあえずは。

1週間ほどは気を抜けないが、そこさえクリアすればなんとかなりそうだ。

楽観ししすぎかもしれないが…。






to be continued.










にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村


関連記事
スポンサーサイト



category
Singin' in the Rain

プロフィール

珠響(たまゆら)

Author:珠響(たまゆら)
東方神起のふたりが大好物❤️
基本トンペンですが、最近は少し🍓に偏り気味です(笑)

BLOGランキング

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
43位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
2位
サブジャンルランキングを見る>>

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

FC2カウンター