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Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋の処方箋発行中✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2019⁄09⁄11(Wed)
  • 08:00

MIROTIC IX 51








51





初めて見る、ユノの幼い頃の姿。

なんていうか…まんまだ。

やんちゃで、負けず嫌いで、落ち着きがない。

家の中にいることがほとんどなくて、泥だらけになって遊んでる。

常にどこかしら、傷を作ってるし。

「これ、何してるんです?」

「さぁ…?」

とにかく意味不明な行動が多い。

本人ですらわからないみたい。

自分のことだろって言いたいところだけど、ユノらしいの一言で片付いてしまう。

「元気ですねぇ…」

「いっつも落ち着きがないって言われてた」

「でしょうね」

通信簿に書かれて、面談では直接言われてたんだろうな…。

容易に想像がつく。

「これ…」

「テコンドーの大会だな」

「優勝?」

1番高い台に上がり、自慢気に大きなカップを掲げている。

首にはメダルらしきものも…。

「負け知らずだったからな。テコンドーも合気道部も」

「へぇ…」

「おかげで特殊部隊に入れた」

「そうなんですか?」

振り返れば懐かしむ横顔があった。

穏やかで、優しい。

そんな顔もできるんだなぁ…と思った。

「受験資格ってのがあって、それが武術大会で3位以内入賞なんだよ」

「それって…」

ものすごく狭き門なのでは…?

大会なんてそうそう開催されるものではないし。

「入賞でようやく受験資格が貰えて、優勝2回以上か入賞3回以上で推薦枠獲得」

言うのは簡単だけど、ものすごく難しいよね?

優勝2回もそうだし、入賞3回っていうのも。

僕には絶対ムリ。

「ちなみにオレは優勝8回だけどな」

「は!?」

「テコンドーと合気道やってたから」

だからって8回も優勝できるものなのか?

いやいや、ムリだろ。

ユノっていったい何者…?

「見事に推薦枠取れて、入隊ってわけ」

「…」

ありえない…。

いろいろとメチャクチャだ。

「一般受験した場合、合格率は2%らしい」

低すぎる合格率。

もしかして、ユノってスゴい人なのか…?

実力もそうだし、運も。

じゃなきゃ絶対にムリだと思う。

「惚れ直した?」

そういうこと、言わなければいいのに…。

言うから台無しなんだ。

とはいえ、それがユノらしさではあるんだけど。

睨めば肩をすくめ、わざとらしく唇を尖らせるけど、すぐに笑顔へと変わった。

「ホント、一握りのひとしかなれないんですね…」

特殊部隊に入るだけでそれだけ大変なのに、ユノはさらにその先へ進んだ。

特殊諜報部員という、一部の人間しか進めない道に。

だから、きっとスゴいんだと思う。

ホントに。

ただ、ユノが言うとそのスゴさが一切伝わらないだけで。

「そ。特殊部隊に入って、初めてこの組織知ったくらいマイナーだしな」

「そうなんですか?」

「あぁ。組織事態が機密扱い。一応」

機密という割には、お義父さんたちにいろいろ説明していたような…。

大丈夫なのか?

「といっても組織図に記載はされてるから、所属部署として話しても大丈夫。中身は言えないけど」

「なるほど…」

確かに組織図に記載されているなら問題はないだろう。

存在していることが公表されているわけなのだから。

何をする機関なのか、わからなくても。

「でも…」

「ん?」

「僕、かなり知っちゃってる気がするんですけど?」

そこが心配。

なにしろ機密機関。

知りすぎたとか難癖つけられて、記憶を消されるなんて冗談じゃない。

「内容知らなけりゃいいんだよ」

なんていうか…緩い。

やっぱり。

規律でガッチガチのように見えてゆるゆる。

大丈夫なのかな…?

まぁ、国がひとつしかないからできる業って言ってもいいかもしれない。

僕の時代では成り立たないだろうけど。

「でも…矛盾してますよね…」

「ん?」

「部署事態が機密なのに、組織図に載ってるなんて」

ホント、ゆるゆる。

不安でしかない。

「そんな顔すんなって」

「だって…ねぇ?」

訴えればまた引き寄せられて胸に埋もれた。

規則正しく響く鼓動が心を落ち着かせてくれるみたいだ。

「あんま深く考えんな」

「考えたくはないんですけどねぇ…」

これはもうクセだ。

ユノだってわかっているはず。

僕の性分を。

「すぐ考えられないようにしてやるよ」

ニヤっと笑い、ふてぶてしい態度。

足を踏みつけてやろうかと思ったけど、やめた。

「あれ?怒んねぇの?」

「…」

「絶対、殴られるか踏まれるかすると思ったけどなぁ…」

いい読みだ。

でも、いまは機嫌いいんだよね。

ものすごく。

いまなら大体のことは許せてしまうくらい。

「ユノ、早く次」

「はいはい」

テコンドーの優勝写真の次はなぜかアイスクリームを頬張っている写真。

その次は制服を身にまとい、トモダチと思われる人たちと戯れている写真。

「楽しそう」

「バカばっかやってたからな」

でも、その裏で妹さんのことをずっと引きずっていたんだろう。

その悲しみとか辛さをおくびにも出さないけど。

そういうとこ、ユノだなぁ…って思う。

「続きはまた今度な?」

「え?」

「もう、着いたぞ」

言われて初めて気づく。

窓の外に見慣れた景色があることに。

振動なく、車がゆっくりと止まる。

先に降り立ったユノが僕へと手を差し出した。

当然のように。

「もうちょっとだからな?」

「うん、大丈夫」

その心遣いがくすぐったい。

嬉しいけれど。

「エリックひょん、みなさんも、ありがとうございました」

感謝を伝えれば、全員が目を見開く。

そして、同時に笑いだした。

「珍しいマルタイだな」

「え…?」

「悪態はつかれても、お礼なんざ言われたことねぇもんな~…」

そういうもの…?

いや、おかしいでしょう?

身辺警護してもらってるのだから。

「気にするな。これがオレたちの仕事だからな」

「でも…」

僕のせいで誰かがケガをするのは嫌だ。

できるなら、全員無傷で、何事もなく犯人が捕まってくれればと思う。

もちろん、それは現実的にムリだとわかってはいるけど…。

「ほら、さっさと行くぞ」

差し出された手を取り、ビルの中へ。

もう幾度となく歩いた廊下を進み、転送室へと向かった。

ヘソンの家に到着すれば、自宅まではもうすぐ。

部屋に戻ったら、少しゆっくりしたい。

けど…。

「ん?どうした?」

その時間、くれるかな…?






to be continued.










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珠響(たまゆら)

Author:珠響(たまゆら)
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基本トンペンですが、最近は少し🍓に偏り気味です(笑)

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