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Love Sick

東方神起❤️Yunho🍓Changmin🍺 ふたりの神に魅せられたおバカの綴る恋の処方箋発行中✨ 基本ホミン、時々ミンホ💖

  • 2019⁄08⁄12(Mon)
  • 08:00

MIROTIC IX 21







21





なんか、嫌な予感…。

っていうか、不機嫌オーラが半端ない。

見るからにキレてる。

視線だけで人が殺せるんじゃないか、っていうくらい。

これは…マズイんじゃないかな…?

ユノが青ざめてるし、引きつってるし。

「…」

吸い殻を足元に落とし、踏みつける。

視線は真っ直ぐにユノを捕らえていて、氷点下みたいな眼差しを注いで。

「おい」

声も、ヤバい。

地を這うような声に思わず身震いした。

「オレの命令、聞いてなかったわけじゃねぇよなぁ?」

本気で怖いかも…。

僕に怒ってるわけじゃないってわかっているのに。

「連絡に気づかなかったわけじゃねぇよなぁ…?」

これは…ホントにホントにマズイ。

「エ、エリックさん」

いつもの僕なら見て見ぬフリをしてる。

できるだけ関わらないように。

でも、事が事だし、殺意を向けられてるのはユノだし。

どうにかしないと…。

「お話ならとりあえず部屋に行きませんか?」

できるだけ冷静を装って、殺気には気づかぬフリでそう声をかけた。

一瞬向けられた視線に寒気を覚え、無意識に後ずさろうとしてしまったけどなんとか留まって。

「…いいだろう」

うわぁ…。

たった一言が、怖い。

部屋に移動したらすぐさま殺されるんじゃないかって言うくらい。

いつものエリックを知っているから余計に怖いと思うし、知らなかったらヤバい人だと思うし。

あ~…これ、どうしたらいいんだろう…。

打開策が思い付かないままエレベーターでの地獄みたいな空間を過ごし、あっという間に部屋まで来てしまった。

もうさ、アルコールも完全に抜けたよね。

酔っぱらってる場合じゃない、って。

「コーヒー、でいいですか?」

「話が終わったらすぐに帰る」

つまり…長居をするつもりはない、と。

気まずい空気。

逃げ出す理由も思い付かない。

なにしろ同罪。

こうなることは予測していた。

わかっていて気づかぬフリをした。

感情を優先させ、いま自分が置かれている状況から目をそらした結果だ。

だから…。

「チャンミナは大丈夫だから向こう行ってな?」

「大丈夫じゃありません」

ユノひとりのせいにするなんて冗談じゃない。

これはふたりでしたこと。

だから怒られるなら一緒に怒られるのが筋だ。

「これは共犯です」

ユノに話しててもらちが明かない。

だって、ユノの性格上、絶対にひとりで処理しようとする。

だから、エリックへと身体を向け、視線を向け、そう告げた。

「だから怒るなら僕も一緒に怒られますから半分ずつでお願いします」

思ったままを言葉にした。

自分自身、何を言ってるんだかとは思う。

まるで子どもの言い分。

そのせいか、さっきまで視線だけで人を殺しそうな顔をしてたのにいまはぽかんとしてる。

苛立ちは、ない。

殺気さえも。

「エリックひょん…?」

覚悟を決めたと言うのに、一向に怒声も罵声も聞こえない。

窺うように身を乗り出した。

途端、響いた笑い声。

腹を抱えて転げ回ってるし。

「???」

いったい何が起こったんだ…?

なぜか僕だけが取り残され、呆然としていた。

笑われてる理由がわからない。

確かに子どもみたいな主張はしたけど、そこまでバカ笑いされることではない…と、思う。

「ユ、ユノ…?」

助けを求めた先。

そこではユノも呆然としてる。

腹を抱えて、ひーひー言いながら苦しそうに笑っているエリックを見つめながら。

もはや、這いつくばっているし。

威厳の欠片もないし。

「エリック、ひょん…?」

恐る恐る名前を呼んでみても、声も出ないらしくて何かジェスチャーしてる。

待て、って感じかな?

たぶん。

となると僕たちは待つしかない。

「やっぱり、コーヒー入れてくるね?」

ものすごく手持ちぶさた。

怒られるなら早く怒ってほしい。

嫌なことはさっさと終わりにしたいのに…。

「手伝う」

キッチンへと向かい、コーヒーの準備をしているといつの間にかユノがやってきてた。

手伝うと言ったのに、なぜか後ろから抱きついてきて、甘えるようにすり寄って。

「ユノ?」

「ありがとな…?」

邪魔、と言いたいところだけど、そんな風に囁かれたら邪険に扱うこともできない。

だって、帰ったら…なんてちょっと期待してたものだから。

「すげぇ嬉しかった」

「別に…」

ユノを喜ばすために言ったわけではない。

当然の事を言っただけで。

だって、あの状況でユノだけ怒られるのはおかしい。

気づいてなかったなら口は出さなかった…と、思う。

いや、口を挟んでたかな?

やっぱり。

「チャンミナ…」

「ちょ…っ」

このままじゃ盛られそうだ。

それは嫌だ。

キッチンだし、エリックいるし、シャワー浴びてないし。

シたいはシたい。

すっかりそのつもりだったし。

でも、いまじゃない。

っていうか、ここじゃない。

スイッチが入ってしまったみたいで、ユノの手が明らかな意思を持って動き出す。

ほどこうとしても力で敵うはずもなく、突き飛ばすには密着しすぎてて、肘鉄は交わされて。

絶対絶命。

耳朶をねっとりと舐められ、身を震わせた。

この馬鹿ユノと心の中で詰りながら。

だって、口を開いたら変な声な出てしまいそうで、必死に唇を噛み締めてたから。

そんな時だった。

「チョン・ユンホ!」

さっきまでは恐怖しかなかったその声。

けれど、いまは救世主に思える。

響いた声に、ビクンと震えた。

同時に拘束していた腕の力が緩んでいく。

「あ…オレ…」

その反応はいったい…?

呆然とした顔がゆっくりと青ざめていく。

まさか…無意識、とか…?

いやいや、それはないだろう。

普通に考えて。

でも、目の前にいるのはユノだ。

常識では計れないものをたくさん持ってる。

可能性はゼロじゃない。

ゼロじゃないから、ホントに怖い…。





to be continued.










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珠響(たまゆら)

Author:珠響(たまゆら)
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基本トンペンですが、最近は少し🍓に偏り気味です(笑)

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